他のアナライザーにはない機能で含み損益を計算する機能を岩ライザーFXに追加しました!
ヒストリカルデータを読み込み、取引のエントリーとクローズの時間から含み損益の場所を特定し計算を行っています。
それに伴って、通常の計算より計算量がはるかに多く、cpuの差で計算処理の速度が変わってきます。
計算方法の最適化は行いましたが、それでも時間はかかるのでその点ご了承ください。
※アプデにあたって読み込むデータのつくりも変えたので、今までのjson ファイルをロードすると2.0.0では扱えないようになっており、エラーが出ます。必ず1からデータ取り込みをしてご利用ください。
ヒストリカルデータを取得するのにヒストリカルデータが置いてあるフォルダパスを入力必要があります。
フォルダパスの確認方法はヒストリカルデータ(.hstファイル)を「右クリック」→「プロパティ」に移動すると下記画像のようにファイルのプロパティが表示されます。
この赤枠の部分がヒストリカルデータのフォルダパスになります。
こちらをコピーして岩ライザーFXのヒストリカルデータpathに貼り付けしてください。
ヒストリカルデータはすべて1分足のデータを使います。
必ず1分のデータを用意してください。
今回特別にヒストリカルデータがないという方向けに、
TDSで取得したDucascopyのヒストリカルデータを配布します!!
データは2003/1/1~2023/7/18のヒストリーになります。(通貨によって差異があります。)
是非ご利用ください!
※今回岩ライザーFXは米国式サマータイムに対応して処理を行っています。欧州式サマータイムであれば1週間のずれのためそこまで差異は出ませんが、その他の時間を採用しているブローカーのヒストリーをご利用する場合は、結果が大きく異なる可能性があります。そのため米国式サマータイムもしくは欧州式サマータイムのヒストリカルデータをご利用ください。
※MT5のhccファイルには対応しておりません。
TDSを開いて右上の≣(ハンバーガーメニュー)→「設定」を開いてください。
別ウィンドウが開くので「データ」に移動して「データフォルダを開く」をクリックしてください。
すると画像のようにフォルダが表示されるので自分の使いたいブローカーを選択し通貨を選択します。
画像のようにUSDJPYを選択するとHSTファイルが入ったフォルダになります。
必要なのはここのパスになります。
通貨ごとにフォルダがありその都度設定が必要になってしまうので、ご自身で別フォルダにすべてまとめてしまうのがオススメです。
含み損益を計算するにあたって口座タイプを事前に設定する必要があります。
計算にあたり、ヤフーファイナンスにて現行レートを取得することがあります。
その場合、実際の値とは多少異なる可能性がございますがご理解ください。
下記に口座タイプと通貨種類による含み損益の計算方法を説明します。
円建て口座の場合、計算方式が3種類あります。
クロス円通貨とは通貨ペアの後半3文字に「JPY」の表記がある通貨です。’(USDJPY、EURJPY等)
こちらの計算に関しては単純に掛け算するだけですね。
含み損益=Lot×枚数×ポイント数×(クロス円通貨の含み損益発生時のレート)
CFD系はロットの枚数の部分が通貨とは違うので下記のような計算になります。
含み損益=Lot×100(オンス)×ポイント数×(ドル円の現行レート)
※CFD系のいわゆる枚数の部分については100じゃない業者もあると聞いていますのでその場合はご連絡ください。
クロス円以外の通貨に関しては通貨ペアの前半3文字の通貨のクロス円通貨を掛ける必要があります。
そのためこの時利用されるクロス円のレートは現行レートを使用します。
(例)
EURGBPの場合
含み損益=Lot×枚数×ポイント数×(EURJPYの現行レート)
ドル建て口座の場合、計算方式が4種類あります。
USDが通貨ペアの前3文字にあるドルストレートです。(USDCHF、USDCAD等)
こちらはドルが基軸なのでそのまま計算して出すことができます。
含み損益=Lot×枚数×ポイント数
USDが通貨ペアの後3文字にあるドルストレートです。(EURUSD、GBPUSD等)
こちらの場合、1EUR当たり〇ドルという表記になるので含み損益が出た時のレートで割る必要があります。
含み損益=Lot×枚数×ポイント数÷(ドルスト通貨の含み損益発生時のレート)
クロス円通貨とは通貨ペアの後半3文字に「JPY」の表記がある通貨です。’(USDJPY、EURJPY等)
今回はドル建てなので円で出た利益をドルに変換する必要があるので、ドル円で割ります。
そのためこの時利用されるドル円のレートは現行レートを使用します。
含み損益=Lot×枚数×ポイント数×(ドル円現行レート)
クロス円以外の通貨に関しては通貨ペアの前半3文字の通貨のドルスト通貨を掛ける必要があります。
そのためこの時利用されるドルストのレートは現行レートを使用します。
(例)
EURGBPの場合
含み損益=Lot×枚数×ポイント数×(EURUSDの現行レート)
このように口座のタイプとロットの枚数の設定が必要なため、必ずレポートを確認してご利用ください。
今回含み損益を表示できるようになったこともあり、計算結果表示も変更しました。
含み損益の時間、価格、損益額、獲得pipsが見れるようになっており、CSVの出力にも対応しています。
今回ヒストリカルデータを読み込む関係上、膨大なデータを抱えることになるため、計算条件の部分では1つのEAのみ分析できるようになっています。
しかし、それではポートフォリオ分析ができないので、より計算が軽くできるようにポートフォリオ合成でポートフォリオ化を実現しました。
こちらの含み損益の部分がONのもの同士、OFFのもの同士のみ合成できるようになります。(含み損益ありとなしではデータが違うため)
もしONとOFFが混合した場合にポートフォリオ合成を押してもデータ選択ミスのエラーが出て計算が始まりません。
正しく選択されているとこんな感じで含み損益も合成されたポートフォリオを見ることができます。